[HOJINMOBILE]じゃあSAPはどうなのよ?TechEDで発表された新情報

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SAPモバイル?という説明は省きます

SAPという会社のエンタープライズモバイルについて。今度はこちらから。

http://cloud.watch.impress.co.jp/docs/interview/20131115_623778.html

SAPは上記でインタビュー記事が掲載されていたので、要約をしたいと思います。とその前に、一応SAPというERPパッケージベンダは今やモバイルソリューションベンダーでもありますので、一応。以下はApple Storeでも検索したらHITする、SAPのモバイルアプリケーションです。

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まあ、実は日本では通信系ベンダーとかSIerと組んでエンタープライズモバイルを提供している一つのベンダーだと思ってください。以下はその一例、NTTデータイントラマートのワークフロー系システムをオフライン対応させちゃっている事例。

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じゃあ、ここからはURLにあった内容(結構な長文)を要約し、SAPのエンタープライズモバイルについてご案内しましょう。

SAP Mobile Platformの4つのフォーカスポイント 

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1つめはネイティブアプリケーション開発のためのツール提供です。iOS、Android、Windows Phoneの3つのOSに対してはSDKおよびライブラリをそれぞれ提供しています。

ネイティブなので、iOSならObjective-C、AndroidならJavaとかそのデバイスOSに最適化されたモバイルアプリケーションを開発します。そのためのSDK(Software Development Kit):開発ツールとライブラリ(予め機能化されたプログラミングコードの部品)を提供していますよと。 

2つめはHTML5サポートの強化です。われわれとしては、できればネイティブと同等かそれ以上の投資をHTML5に対して継続的に行っていきたいと思っています。金融業界などからの根強い需要があるBlackBerryについてはHTML5で対応しています。 

HTML5は上記のネイティブとは相反しており、マルチデバイスOSに柔軟に対応するアプリケーションを開発することが可能な言語です。HTMLとありますから、勿論WEBベースなのですが、マルチな液晶(iPadやiPhoneのサイズ違い)に自動的に(レスポンシブルに)画面デザインしてくれたりもします。ネイティブアプリはそのデバイスOSに依存するので、一度開発したはいいけど、UPGRADEやOSアップデートへの対応による改修・メンテナンスが非常に大変なのです(事実、それで諦めている人・企業もあり)。SAPも勿論HTML5テクノロジーを最重要の位置づけとしています。

3つめはSycloから引き継いだアプローチ、つまり業務アプリケーションのモバイル化を積極的に進めていくことです。SycloはERPやCRMとの連携を非常に得意とするソリューションで、現場のユーザーに使いやすいモバイルアプリケーションを開発できるとして世界中の企業から高い評価を受けてきました。 

SycloというマイナーなTOPベンダーがありました。SAPが昨年買収して統合してしまいました。元々モバイル業務のモバイルアプリケーションTOPベンダだったので、特に保全業務のモバイル化を最適化するソリューションです。実績も多いです。

――アプリケーションのモバイル化というよりはビジネスのモバイル化、という感じですね。4つめのフォーカスポイントも教えてください。 

SAP Mobile Platformではシングルアプリケーションの開発だけにとどまらず、複数のアプリケーションを組み合わせて新たなケイパビリティをもったアプリケーションを開発できるようにすることを目指しています。そのためにはクロスプラットフォーム開発も重要です。今後は単体のネイティブアプリケーションというものはあまり価値をもたなくなるのでは、とわれわれは見ています。iOSでしか、あるいはAndroidでしか動かない単機能の業務アプリケーションはだんだんと姿を消していくでしょう。既存の資産をうまく組み合わせ、複数のケイパビリティを備えたアプリケーションの開発ができるように進めていきたいと思っています。 

もう一度最後に締めますね、要はHTML5(に拘らないですが)ベースのマルチプラットフォーム/デバイスに対応したモバイルアプリケーションの開発・基盤を提供するのがSAPですとのことです。

以上になります。モバイルといってもかなり業務よりな話をしているのが特徴です。あ、また次のHOJINMOBILEのネタが出来ました。今度はORACLE様がBYODソリューションベンダーを買収するようですよ。では、次回に。

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