キャリア化する電力会社。貴方はどこを選ぶ?
電力自由化したら僕はどう選ぶか
2016年の4月より「電力自由化」が開始されることをご存知だろうか。知っている人も、知らない人もいますし、どーでも良い人や、楽しみな人もいるかもしれない。
不要かもしれないが改めて「電力自由化」って何?について簡単に説明すると、今僕の場合は関西圏に住んでいるので、電気料金を使い、そして支払う相手は「関西電力」唯一の選択肢である。当然だ、と思うよね。僕の故郷は四国であるが、自分の財布から支払っていたわけではないが、選択肢はなく、四国電力から電力を供給してもらい、四国電力に対して月額で電気料金を支払っていた(父&母が)、である。皆様も同様である(北陸電力かもしれないし東京電力かもしれない)。
ところが、法改正により2016年の4月からは、関西に住んでいる僕が「四国電力」から電力を供給し(実際の供給インフラはどうかはおいておいて)、四電に対して支払をすることが可能になる、そういうことだ。で、僕が言いたいことはタイトルにある
「電力会社がキャリア化する」
である。どういうことかというと、つまりは皆様が携帯電話を購入するもしくはMNPする際にDocomoにするのかKDDIにするのかSoftbankにするのかを選択できるのと同じで、電力会社をキャリア(Docomo/KDDI/Softbank)と同じように選ぶことができるということである。
ところで、皆様はiPhoneのキャリアをどう選択する?僕の場合はiPhoneを早々に選択した為にソフトバンクしか選べなかった(つまりは関電しか選択肢が無かった状態)。しかし、後にKDDIやdocomoからもiPhone(これは電力に相当する)を選択することが可能になった、更にはMNPによる携帯番号はそのままに。じゃあ、僕は何を以って、どんな判断に基づいてSoftbank契約を継続していくのだろうか、別にKDDIでもDocomoでもほとんど使い勝手はかわらない、料金もほぼ同様(実際には、KDDIは個人的にはありえない。なぜなら、通話しながら通信が出来ない、つまり電話をしながらLINEやWEBサイト閲覧が出来ないから)。つまりは、現時点キャリアを変える必要はないと僕は思っている。とはいえ、理由を書くとすればこうだ。
- 孫正義という人への期待感
- 新しい取組へのチャレンジ
- 何か新しいワクワクを貰えるかも
という「期待感」による理由でソフトバンクを継続している自分がある。
だが、上記はあくまで僕の場合であり、一般的に「なぜiPhoneを購入するときにキャリアを○○を選ぶのか」については、通信回線の安さだけでは選択しないし、僕のようにブランドイメージだけで選択するわけでもない人も多い。
「周りと同じ安心感と利便性」
実は僕の兄弟家族は僕の右に習って「iPhoneをソフトバンクで契約」している。これは、何かiPhoneの使い方等に相談や不満があったら僕に連絡が来て、トラブル対応や便利な使い方を教えて喜んで貰っている。
かたや、僕の古い友人には、ずっとdocomoを愛する人でiPhoneもdocomo契約である。その理由は昔から使っているから、とか単純にdocomoブランドを愛して信頼しているからのよう。KDDIは何を強みとするのだろうか、正直僕には創造が難しい。
話を戻す。電力契約が選択出来るようになると、日本人は何を基準に選択するのか?僕は何を基準に選択するのか?
- 故郷で愛着のある四国電力を選択するのか
- 第二の故郷で同じく愛着のある関西電力?
- もしくは東京電力?それはなぜ?
その「電力会社を選択する理由」は、iPhoneのキャリア選択の動機や理由と非常に酷似するのではないかと、僕は考えている。となると、電力会社は今後の競争に打ち勝ち、黒字化ビジネスを安定的に継続していく為にはどうするべきなのか。上記に書いたような、僕や友人達がiPhoneのキャリアを選択する理由になぞって書くとすると、
- 魅力的な経営者。特に送電会社の。
- チャレンジでイノベーティブ
- 使い続けたいブランド
- 安心感に繋がる信頼(周りのユーザーが多いとか)
といった消費者からの評価を作る必要があるのではないか。
では、その為に具体的には電力会社は何をするか、2015年に準備するのか。チャレンジでイノベーティブなサービスをどうやって、どんなターゲットに対して提供するのか、ココがとても重要であり、仕組みと工夫、アイデアで何とか創り出せるものでもある気がする。
もし、関電が孫正義を社外取締役に任命するなら、多分僕は四電ではなく、関電の契約を継続するかもしれない。モバイルアプリによる、利便性やエンターテインメント、先進性があれば継続する可能性は非常に高くなる(やめたくなくなる心理をつくることも重要)。
ソフトバンクが独占してiPhoneビジネスで安定して拡大したように、関電もイノベーティブユーティリティーカンパニーとして、アーリーアダプターユーザーを獲得し、日本全国にKEPCOファンを創造する、そして僕も楽しい。それをキボンヌする。