[HOJINMOBILE]日本のベンダNTTデータがITproEXPO AWARD2013受賞
NTTデータが自社開発でモバイル基盤を発表
しました。2013年10月にビッグサイトで展示しており、実は僕も少しだけ話を聞いてきた身分である(たしか当分?はAndroidのみ対応だった気がする)。詳しく聞くほどの勇気と時間もなかったので、こちらの記事から内容を検証・メモしてみましょう。http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20131022/512887/?ST=itproexpo&P=1
- BYOD対応
- オフライン対応
- マルチユーザー対応
上記3点がポイントとのことですが、記事を見ると他にも色々ありそうです。
「普段パソコンを使っているエンドユーザーにスマートデバイスをいかに活用させるか。そのためには、セキュリティの確保だけでなく、企業資産を活用できるようにする仕組みが必要」
このメッセージはまさにエンタープライズモバイルですね。
アーキテクチャーの特徴は、スマートデバイス上に、業務クライアント専用の領域である「セキュアコンテナ」を提供すること(下図)。ホームアプリケーションを応用したものであり仮想マシン方式ではないが、アプリケーションやデータをコンテナの中に格納してカプセル化するイメージで利用できる。
ややこしい書き方ですねw 要はBYOD端末上に会社用環境(これをセキュアコンテナと呼んでいる)を作ることができるということみたいです。セキュアコンテナを作る方法をカプセル化とも呼んでいて、言葉も多くてややこしい(まあ、そういう業界ではありますね)。
セキュアコンテナ
で、そのセキュアコンテナを起動した画面イメージが以下。新しいデスクトップ(ホーム)画面が出る。
当然、その中に保存されるデータはAESで暗号化されるストレージと接続されるとのこと。あとトレンドにもなっているMAM(Mobile Application Management)のような機能も提供するとは、さすがワンパッケージソリューションを開発しているだけのことはありますね(以下)。
アプリケーション制御の典型的な利用シナリオはBYODだ。この場合、ユーザー認証を経てプロファイル情報を取得した後に、接続しているネットワークの種類や時間帯などに応じて、利用可能なアプリケーションを切り替えることができる。
ネットワークに接続していないオフライン状態でもアプリケーションを利用できるように、デバイス上でのローカル認証も可能にしている。事前にLDAPサーバーで認証しておく必要があるが、ユーザー認証情報やプロファイル情報をスマートデバイス側にコピーしておくことで、ローカル認証が可能になる。
独自APIによりHTML5やJSを利用可能
こいつはちょっと気になるですね。
アプリケーションをセキュアコンテナに対応させる仕組みとして、HTML5用に、JavaScriptで書かれたAPIを提供する(上図)。モバイルアプリケーション開発用フレームワークであるApache Cordovaを用いて開発したHTML5アプリケーションであれば、このAPIライブラリを使って簡単にセキュアコンテナ対応にすることができる。
ちなみにこのセキュアコンテナ内にデバイス標準アプリのカメラとかもショートカットアイコンを作れるらしいので、わざわざ個人利用画面に戻ったり、そのデータセキュリティに不安になることも無いようです。
- セキュアカメラ(データはセキュアストレージに)
- ファイルビューワ(セキュアストレージ内のドキュメント参照)
- セキュアブラウザ
- メールソフト
これらのアプリがHTML5で提供されているようです。うーん、新しい!
と、これで以上です。もう一度リンクを貼っておきますね。http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20131022/512887/?ST=itproexpo&P=1
NTTデータとしては国内開発製品だが世界的な販売を構想しているとのことです。