ブラックジャックによろしく
の原画展が開催されていますが、彼のインパクトの大きい原画にも興味はありますが、ちなみにWEBで無料閲覧が可能であることをご存知でしょうか?まだ知らない方のためのご紹介です(以下)
WEB無料公開そして二次理由の背景
そして、二次利用までを解禁したこの作品、というか佐藤さんは本当に世界を変えた偉人と考えます、感動しました。僕は手塚治虫さんが大好きですが、漫画だけじゃなく、漫画家になった理由・経緯が大好きです(全体最適思想)。
「医者だった僕が漫画家になろうとした理由は、漫画で笑ってくれる人を増やして、医者で一人ひとり治療するよりたくさんの人々を病にさせない、そんな医学を実現したかったからである。」
・・・これは僕の中のイメージコメントなので、そのままではありませんが、そういう意味があったことを深く心に刻まれています。そして、深く感動をおぼえました。以下は、そんな全体最適を現代で実現する、ブラックジャック作者の佐藤さんによるコメント抜粋になります。最下部にはWEBリンクおいておきます。
インターネットと著作権について(佐藤秀峰)抜粋
インターネットと著作権
15年前の僕に「2012年の本屋さんには誰もいないよ。最新情報はネットで手に入れるんだ」と言っても信じたでしょうか。
「だったら、僕は紙と運命を共にするよ」と悲しそうにつぶやくかもしれません。
事実、5年前の僕はそう思っていました。
紙の本に替わる物として電子書籍が注目を集めていますが、そもそも有料で情報を読む意味とは何でしょうか。
情報を書籍というフォーマットに閉じ込めて発信すること自体がもう古いのかもしれません。
僕は情報の受信者としてはネットに依存しつつも、発信者としてはまだまだ出版の世界に身を置いています。
インターネットはコピー&ペーストで1つの情報をどこまでも拡散することができるメディアです。
情報をより多くの人々で共有し、より便利に活用できるように設計されています。
そして、この設計思想は著作権という考え方と真っ向から対立するものです。
著作権とは大きく言えば、著作者の利益を守るための権利です。
漫画であれば、多くの人に読まれれば読まれるだけ、著者に利益がもたらされるようにするのが著作権の考え方です。
多くの人にコピペで拡散できるインターネットとは相性が良くないのかもしれません。
では、漫画はインターネットに進出すべきではないのでしょうか。
僕はそうは思いません。
より多くの人に無料で拡散、共有されることで、作品の著者にも利益が入る仕組みができないでしょうか。
何千年、何万年も前から、人々が芸術やエンターテイメントを求めなかった時代はありません。
それはインターネット時代においてもそうでしょう。
著作権というのはそもそもが創作者が勝ち取ってきた権利で、例えば、土地とか財産とかそういう物の所有権とは比べるべくもなく弱いものです。
従来の著作権を振りかざして利益を得る方法は段々と古くなっていくはずです。
漫画がこの先も続いていくためにはどうしたらよいでしょうか?
著作権という概念に囚われずに、著作で利益を得る方法はないでしょうか。
僕は「ブラックジャックによろしく」という作品の二次利用フリー化を行ないます。
その結果、どのように作品が拡散し、利用され、著者に利益をもたらすのか、もたらさないのか、その調査をしたいと思っています。
その先に見えるものが、きっと次のヒントになると信じています。
次の価値観を創ることこそが、「創造する」ということだと思っています。
日本の「将来」を背負っていくのは!
佐藤さんみたいな未来人だ!もう、大賛成!そう、後ろ向きは何も新しいものを生みません。どうか、そういう時代を引っ張っていける、日本で欲しい、また僕達もそうあることを信じています。