2012年1月17日に新しいシンクライアント端末を発表したHP.他社にも同じようなゼロインストール、と呼ばれるOSレス端末と同じような位置づけではありますが、HPのt5565zは一味ちがうとのことです。尚今回もお勉強記事になりますのでご了承下さい。
電源ON⇨ログイン⇨デスクトップ
これまでのシンクライアント端末はOSがメモリに入っていて、OSの起動をしてからサーバ側に接続してデスクトップ表示する、という一連の操作が必要でしたが、t5565zの場合、起動するなり、予め用意している専用Web Serverに接続する画面にログインすると、すぐさま個人のデスクトップ環境が表示されるというものになりました。
サーバ側の設定に関して
サーバ側に必要なものは「ISS(Internet Information Services)」と「HP Smart Client Service」だけであり、なんと「無料」で提供しています。詳細はこちらの管理者ガイドにて(http://bit.ly/wwbCOR)。
クライアント側には、当然インストールするものはありません。初期接続時に、自動的にサーバをブロードキャストで探して自動設定をするようになっているようです(へー!)。なので、電源をONしてログインするだけなのです。
端末のスペックはどうか?端末のスペックがPC使用環境やパフォーマンスにどれくらい影響するのか?はお客様環境やアプリケーションごとに異なると思われますが、特別なネットワーク環境が必要というわけでもありません。
HP t5565z Smart Clientのスペック
- CPU: VIA Nano u3500 1GHz(HPで一番売れているt5570にも採用されています)
- フラッシュメモリ: 1GB
- メモリ: 2GB
- 解像度: 800×600~2048×1536
- インターフェイス: 1シリアル、1パラレル、6USB、PS2、DVI(IとDの2つ)、ラインインアウト、1Gイーサ
- 対応プロトコル: Citrix、RDesktop、VMware View
- 使用環境: 温度10-40°C(動作時)、湿度10-90%(動作時)
- 消費電力: 10.90~11.08W(アイドルモード時)
- 標準保証: 標準保証3年ハードウェア保証(アドバンスユニット交換保証サービス)
まあ、申し分ないでしょう。更に安い(28,350円)・・・。
シンクライアント端末専用設計のディスプレイもあります、18.5インチ定価2万円きります。
まとめ
気になることが、、、サーバがダウンしていたらPCはログイン出来ないので使用できない?もし数十台や数百台のシンクライアントをひとつのサーバで認証させているとなると、それだけで数十人から数百人がPCが使用できない!?ということになるのではないか?と思いますが、WEBのFAQには、「サーバは常時起動している必要が無い」とありますので、一旦接続完了すると、サーバが落ちても使用は可能のように思えます。これらについては公式にお問い合わせをお願いします。既にシンクライアント環境を利用しているユーザには一見の価値ありだと思いますので、一度検証からスタートしてみて欲しいと感じています。