モグ、友人が最後まで愛した猫

MOGUちゃん

先日友人のFacebookポストで悲しいお知らせがありました。また、文才のある彼はCHOOSEというサイトを運営していますが、とてもモグの生き様を素敵に語っていたので、ここに残させて頂くことにしました。僕もモグには(鼻が痒くはなりながらも)癒されていた一人なのです。 上図の写真、MOGUちゃんです。

 

彼のメッセージはこちら。以下です。

 

我が家にモグという猫の家族がいました。

先日、急な病にかかり2日間頑張ったのですが、

残念ながら亡くなりました。

 

病気が発病した初日、

病院の診察では肥大型心筋症という病気で

血栓ができ血液中酸素を正常に送ることができず

呼吸困難に陥り、後ろ足が動かなくなってしまっていると診断されました。

 

この病気は昨日まで元気だった猫が、

急に発病する可能性を持っていて、

かかってしまうと治す方法が分からない

ほぼ不治の病と言ってもいい病気だと言われました。

 

実は、病院に行く前からこの病気の存在を知っていて

「もうあかんかもしらん」と覚悟は決めました。

苦しむだけなら安楽死という選択肢もありました。

 

でも、モグは同じような大病を

何度も乗り越えてきた強い猫でした。

「僕は生きる」と病院から帰ってきて、そんな強い目をしているような気がしました。

もしかしたら、苦しい時間を長くしてしまっただけかもしれません。

 

ただ、そう思わせる逆境を乗り越えることのできる強い猫でした。

だから、『もしかしたら』と思いたくなる気持ちが自分の中でありました。

 

しかし、残念ながら2日目の深夜に症状が悪くなり亡くなってしまいました。

 

虫の知らせという言うのでしょうか、

深夜3時にふと目が覚め様子を見に行くと、

症状が急変していました。

 

鼓動が早く、まばたきもせず、苦しさと戦っているのが直感でわかりました。

もうどうすることもできないというのを感じた瞬間でした。

ただただ、朝まで頭を撫で、お腹をさすり

そこに居ることしか出来ませんでした。

 

1.2時間その状態が続き、

途中で僕のほうが「もう頑張らなくて大丈夫だよ」と伝えました。

それでも、生きようとするモグに涙をながすことも出来ず

ずっと側に居ることしか出来ませんでした。

 

早朝、少し落ち着きを取り戻すも

苦しそうな姿は変わらず、

最後は僕の手の中で大きく鼓動し、

少しづつ心臓を動かすのを止めました。

心臓が止まった瞬間、

すべてが止まっていくのをただ抱きかかえ見ていました。

 

家族も起きてきて、

その様子を見守りました。

 

そして、眠るようにこの世を去りました。

 

今も、すぐ側では眠るように横になっています。

モグの姿が見える間に、

忘れないように、彼が生きたことを記録するように

気持ちを文字におこしています。

 

最後の最後で、

急に僕を起こし『生きる強さ』を身をもって伝えました。

そんな姿を見ていると、涙を流すことが出来ませんでした。

体長3.40㌢そこそこの小さな巨人が僕の目を逸らさず

必死に生きようと自分の最後を訴えかけました。

 

僕が高校1年の時から、

兄弟のように遊んだりいじめたり、

時には僕と友人、僕と大切な人を繋ぐように

間に立って僕と一緒に生きてくれました。

誰からも愛される猫でした。

 

会話こそできない相手でしたが、

ずっと僕の空気を感じて

フッと側にいる猫らしくない猫でした。

 

『限りある命を生きること』

その尊さを猫であり、家族であるモグから

この歳になりながら、

教えられた気がします。

 

ありがとう。

 

そして、また新しい場所で

モグモグとご飯を食べる姿でたくさんの人を幸せにして下さい。

 

モグの家族より。

 

ばいばい。

 

Satoshi Kashihara

 

そういえば、MOGUちゃんをイラストレーターでトレースしたことがありました。バイバイ。

日曜日の午後にピッタリなROCK MIX(8tracks)

神様ドォルズのOP/ED曲のクオリティが高い